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ポスリーン・ウォー1大戦前夜 [SF]

ポスリーン・ウォー1 大戦前夜
著者 ジョン・リンゴー

大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

大戦前夜〈下〉―ポスリーン・ウォー〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者: ジョン リンゴー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/07/30
  • メディア: 新書


このごろ多くなってきたミリタリーSFです。

いろいろあるなかで、この小説の設定は秀逸でした。

21世紀初等。銀河を支配している「穏健種族」で構成する<連邦>が、
接触してきた。銀河の地球が所属する星域に、極悪非道な異星種族の軍団
が侵攻しているというのだ。

<連邦>を構成する種族は、穏健な種族ばかり。なにしろ、一番戦闘でき
る種族でも、銃を1度撃っただけで、しばらくは立ち直れなくなるほどの
戦闘などに縁のない種族達。

戦闘に長けた種族は短命で、宇宙に出てもすぐに自滅してしまうので、連
邦を構成するまでに至らない。

そこで目をつけたのが、その星域で監視していた種族で一番戦闘できる地
球人。技術や情報を提供する代わりに、戦えという。

主人公は複数で、オムニバスで進んでいきますが、ほとんどは軍人目線で
進んでいきます。階級の違いで、結構見える範囲が違うので最初は、別々
の物語かと思えます。

特に、中心はやはりアメリカ軍ですが、各国の軍も出てきますのでああ、
こんなん感じになるなとニヤリとする場面も多いです。各国軍の確執とか。
ちゃんと日本軍もいますよ。話にちょっと出てくるだけですが(苦笑)

見どころは、やはり後半の異星の街での戦闘。超強化戦闘服コッバットス
ーツ部隊の活躍でしょう。

初めて、強い敵(餌)と出会った、ポスリーン人の動揺も見物です。

次巻も期待。早くでてくれー。
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